U1Aはヤマハのコンパクトなアップライトピアノ、U1シリーズの中でも最初期の型です。
製造は1954年〜1959年の5年間。今から60年ほど前のピアノになります。
2度生産されたU1A
ただし、U1Aは二度生産されております。
最近では、二度目の生産の1982年12月から1987年3月生産分の方が多く流通しているかもしれません。
ですので、一概にU1Aといっても、1950年代のピアノと1980年代のピアノの2種類有ることを注意しなければいけません。
U1Aの製造時期の見分け方
「じゃあ、どうやったら1950年代のU1Aなのか、1980年代の後期型のU1Aなのか見分けたら良いの?」
っておもう方もいらっしゃると思いますが、それはカンタン。製造番号を見れば製造時期が分かるのです。
1950年代に製造されたU1Aの製造番号は60000〜120000番です。
殆どが5桁(一部6桁の場合も)の製造番号になっています。
一方、1980年代に製造されたU1Aの製造番号は3840000から4560000となっております。
つまり、
- 製造番号が5桁か6桁なら50年代の初期型
- 製造番号が7桁なら80年代の後期型
とはっきりと判別できます。
初期型のU1Aでも買取可能なのか?
初期型のU1Aだと約60年年前のピアノです。
そんなに古いピアノだと「もう買取価格はつかないんじゃないの?」と思われる方も多いと思うのですが、そんなことはありません。
この頃のヤマハ(当時は日本楽器という名前でしたが)はまだ大量生産に入る前で、手作業で丁寧に作られていましたので、作りには定評があります。
また、現在ではもう使えないような木材がまだ大量にあった時代ですから、下手をすると最近の高級ピアノよりもいい材質の木を使用しているため、未だに人気のあるピアノとなっています。