U3Aという型番のアップライトピアノは実は2度生産されています。1度目は1954年~1959年の5年間で、2度目は1982年〜1987年の5年間です。
今市場に出回っているU3Aはほとんどが80年代に生産されたものですので、ここでは2度目に生産されたピアノについて述べていきます。
U3AはU3Hと同じく、ヤマハのアップライトピアノの中では上級グレードのU3シリーズに属するピアノです。
U1H等のU1シリーズも人気なのですが、やはり131cmという高さにより低音の伸びが良く、余裕のある明るくきらびやかなヤマハらしい音色を奏でてくれます。
U1シリーズと違い、すべてのハンマーにアンダーフェルトが入っているため、ハンマー内部を固くすることができます。そのため低音部には重みを持たせることでいっそう豊かな音量と響きで気持よく演奏できます。
小さな音から大きな音まで、アップライトピアノでも表現力にコダワリたい、という人にはU3シリーズがオススメで、今でも人気があります。