YUXは1980年から2年間製造されたモデル。
このピアノの特徴は2つあり、、1つ目が「X支柱」、2つ目が「トーンエスケープ機構」です。
X支柱機能は、斜め方向の弦の張力に耐えられるように、縦の支柱ではなく、X型(星形)に支柱を配置する機構で、ヤマハでは1975年のUXにて導入されました。その後UX1やUX3、UX5とサイズ展開がされるのですが、この当時UX3相当の機種がYUXです。上位機種のYUAはUX5相当のモデルです。
トーンエスケープ機構とは、譜面台の部分の左右に隙間のことです。
通常のアップライトピアノでは前板があるため、どうしても音はこもりがち。背面の響板からの音だけでなく、演奏者にも気持ちいい音が届くように、全面からも直接音を聞けるようにした仕組みです。
UX3を推すピアノの先生が非常に多いため、UX3が非常に少なくなっています。
そのため、UX3の前進であるこのYUXの人気も高まっています。
中古での販売価格は35-55万円程度です。当時の価格が65万円なことを考えると、ほとんど値崩れしていない人気モデルであることが分かりますね。