1979年 TOKAIアコースティックギター(Cat’s Eyes & Martin)カタログ

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ACOUSTIC GUITAR CATALOG

Cat’s Eyes & C F Martin

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A Message from C F Martin

CFマーティン&カンパニー。
創立は1833年9月。ニューヨーク。

創設者、クリスチャン・フレデリッ ク・マーティン氏はドイツからの移民でした。
彼は、ドイツにおいてギターづくりの職人であった父から、その技術を学びました。
そしてウィーンに出て、当時シューベルトやレニャーニといった有名な音楽家達のギターを作っていたシュタウファーのもとで腕を磨き、ここの工場長にまでなった人でした。 

マーティン・ギターのクラフトマンシップに基づいた伝統的手法は、1833年創立より、ずっと前から培われていたのです。

マーティン社がニューヨークから、現在のナザレス(ペンシルヴェニア州)に移されたのは、1839年5月のことでした。
それは、この地がCFマーティン氏の故郷にとても良く似ていたこと、同じドイツからやって来たギター職人のヘンリィ・スシャッツ氏が住んでいたことです。
そして何よりも、緑の美しい豊かな環境がマーティンギターを作るのに最もふさわしいと考えたからでした。 

ナザレスは、ニューヨークから車で1時間位の、現在でも近くに小高い丘と多くの緑をもつ、とても美しい所です。そして、別名「マーティン・ギターの町」とまで呼ばれるほど、この町の人達の多くがマーティンの工場で働いています。

これらの人達は親子代々、同じ職場で働くことを誇りとしていますし、またこうしたことが、

”シンプルで厭きのこないデザイン。丈夫で一定した良い音のするマーティン・ギター”

の伝統をささえているのです。 

今でも皆さんが工場を見学されたなら、充分に乾燥されたマーティンのボディに、ヒビ割れを防ぐ為にほどこされている布テープを、職人たちが1本1本先濯バサミで止めている姿を見ることができるでしょう。

これが私達の社是にもあるとおり

” Quality Before Quantity”
(品質は数量に優先する)

手作りを最上とするクラフトマン・ シップなのです。

東海楽器は、マーティン・ギターの日本における唯一の販売代理店です。
マーティン・ギターのあらゆるアフターサーヴィス、修理に関する全責任をもつ会社として、私たちは信頼しております。
そして私たちは、もっと良いギターを作るには他に方法がないか、共に研究を続けているのです。

THE CF. MARTIN ORGANISATION
Jay A. Griffith

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The Martin Guitars

HAND MADE SINCE 1833

マーティン・ギターは1833年創立以来、最も良い材質と優れた職人達の腕によって、最高級のギターを作りつづけております。その一台一台には、シリアルナンバー(通しナンバー)が焼付けられ、これにより現在でも手にしたギターが、いつ頃作られたものかが一目でわかります。 

ドレッドノート

マーティン・ギターは記号によって種類が分けられています。サイズを表わす記号として、小さい順に、”O” “OO” “OOO” “D” “D-S” があります。

特に”D”は最も人気のある大きいサイズのモデルで、イギリスの戦艦”ドレッドノート”から付けられたものです。

 また、材質、仕上げについては、”18″ ”28″ “35″ “41” “45” などの数字で区別しています。 

シンプル・スタイル”18”

現在みられる”18″ は1956年からのもので、表板に細いストライプの縁取りが1本。

それをとり囲むように黒いセルロイドが使われています。このシンプルさが、”マーティン 

らしいギター”と多くの人が語るゆえんです。 

ベストセラー”28”

マーティン・ギターの中で最高の人気を誇るモデル。
“V Good Basic Style“として他のギターの良きサンプルになっております。

特に1947年で製造が中止されていた戦前モデルのD-28は、指板にダイアモンド・インレイ、ボディにヘリンボーン(Herring bone = ニシンの骨の意。杉綾模様)の寄木細工の施された格調の高いスタイルです。この復元が遂に1976年11月にHD-28 として実現しました。

オリジナルD-45

1933年、当時は”シンギング・カウボーイ”として人気のあったジーン・オー トリイという歌手の注文によって生まれたのが、オリジナルD-45のファーストモデルです。その後1942年10月に戦争下の物資制限により製作を中止するまでの9年間に作られたのが、たったの91台。 

※マーティンの工場内は全て、温度20度、湿度40%以下にされています。
このコンディションの中で、20人のプロフェショナルが1日平均60台のマーティン・ギターを作り出しています。

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掲載ギター型番

Martinギターの紹介

  • D-18S
  • D-28S
  • D-35S
  • D-45
  • D-18ST
  • D-28ST
  • D-35ST
  • OOO-18
  • OOO-28

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掲載ギター型番

Martinギターの紹介

  • O-16NY
  • O-18
  • OO-21
  • OO-45
  • D-12-20
  • D-12-28
  • D-12-35
  • D-12-45

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掲載ギター型番


Martin

  • D-19
  • HD-28
  • M-38

 

Cat’s Eyes Selected Guitars for Selected People.
Limited Production Models

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Accessories & Parts

いつも安定した音で楽しむために、あなたのギターにふさわしい弦を。

●キャッツアイ弦(USA ダルコ製)

  • O130 コンパウンド ¥1,200
  • O140 ブロンズ・ライト ¥900
  • O150 ブロンズ・ミディアム ¥900

●マーティン弦

  • M100 モネル・ミディアム
  • M110 ブロンズ・ヘヴィ
  • M130 コンパウンド
  • M140 ブロンズ・ライト
  • M150 ブロンズ・ミディアム
  • M170 ブロンズ・エクストラ・ライト
  • M240 ブルーグラス(1-3弦ライト・4-6弦ミディアム)

※M130、M140、M150に関してはバラ売りもします。

●マーキス弦(マーティンのハンドメイド弦)

  • M1100 ブロンズ・ライト
  • M1200 ブロンズ・ミディアム

●ダルコ・ニューヨーカー弦

  • D5000 ブロンズ・エクストラ・ライト
  • D5100 ブロンズ・ライト
  • D5200 ブロンズ・ミディアム

●マーティン・ピック
●マーティン・シリコンクロス
●キャッツアイ・シリコンクロス
●マーティン・ポリッシュ

いつまでもギターのつやを失わせないために…

ピンバッグ(ブリッジピン)
D-45タイプ
D-28タイプ

ケース

アコースティックギターは湿度の変化に敏感です。長期間使用しない場合や、雨期シーズンにはケースの中に乾燥剤を入れておくと安心です。

●マーティン・ケース(各サイズ)

1940年代のマーティン・ケースの完全複製

●キャッツアイ・オリジナル・ケース

WO-150 ¥15,000
WO-130 ¥13,000
WO-100 ¥10,000

●マーティン・ストラップ(ベージュ・チョコレートブラウン)

●キャッツアイ・ストラップ(オリジナル・本皮)

●バックル ●キーホルダー ●ワッペン

 

Order-Made Guitars (オーダーギター)

東海楽器では個性を大事にする方の御希望にお応えして、ポジションマーク、バインディング、インレイ等の特別注文の製作も致しております。

★10万円以上のキャッツアイ・モデルに対して承ります。
★価格は御注文の仕様によって異なりますが、小売価格の約2割アップを基準としております。
★商品は受注より、約4ヶ月後となります。
★左手用は全モデル小売価格の2割アップでお受けします。

Selecting A Guitar

高級なギターには材料の選別から細かい配慮がなされています。
木材には柾目と板目があり、柾目の部分が一番強度があり、材のソリやネジレ等の狂いもほとん どありません。板目になるほど木表、木裏のちがいで塗装上に色の変化が起ります。
良いギターは、表板はもちろん力木補強板にいたるまですべて柾目が使用されております。

●原本の丸太は皮側に白板の部分があるため最低直径は60cmは必要です。
また、木目が細くなりすぎている部分もあり、そこは表板として使用できません。
したがって、1本の原木からギター材として木取りされるのは、たった25%程度です。

原材料の天然乾燥

木は灰になるまで生きている。と言われるように、乾燥→収縮、吸湿→膨張を繰り返しています。そこで、できるだけ長い間、大気中にさらし、この運動幅を徐々に狭くし安定した音のギターに仕上げます。

木地組立

木地の組み合わせ、接着は特に音に影響が大きい工程です。目には見えない部分で音創りに取り組んでいます。

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塗装

塗装は美観ばかりでなく、木材の保護が大切な目的です。そこで塗る前の素地磨きが重要な作業となります。

シーズニング

シーズニングは、完成品になってからの木の狂いと木地の目痩せを防ぐためで、温度20度、湿度45%の中で一定期間、放置し、再調整をほどこします。

 

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the Care & Feeding of you  guitars

どんな高級なギターでも不注意に扱ったり放っておけば寿命は縮まります

ターが何によって影響を受けるかをよく知って、大切に取扱って下されば何世代にも亘ってギターを楽しむことができます

弦にビビりを生じたら…

1. ネックが逆ぞりしてフレットに弦があたる場合

ジャスタブルロッドボディ内のネック部分をゆるめて12フレットで弦高を3.3mmに合わせます。(100円玉+10円玉=3.2mm

2.ネックは正常だが、ブリッジが低すぎてフレットに弦があたる場合

3.ネックの中の鉄芯がはずれて、これが振動してビビリが起きた場合

4.ネックもブリッジも正常だが、フレットが浮いてきて、弦があたる場合 

2〜4の調整は、かなりデリケートな作業ですので、専門家に依頼することをおすすめします。

5.弦が不良、もしくは古い場合

弦の張替えをします。このとき、音のバランスを保つために1セットそっくり変えることをおすすめします。その際、ネックの張力を一定に保つため、6本全部を一度に外さないで、一本ずつ変えてください。

弦の正しい張り方

ブリッジ側(正しい弦の止め方)

弦巻側(正しい弦の巻き方)

弦が切れるのは…

そして、ここに思いやりを…

価値ある証…クラッキング

全てのマーティンギター(キャッツアイではCE-2000S)は、フレンチラッカーポリッシュと呼ばれる最高品質のラッカー塗装が伝統的手法によって施されています。

ラッカーはその特性として、温度や湿度の変化によって塗装面に、モザイク状のひび割れができることがあります。

しかし、これはギターそのものを傷めるものではなく、むしろ良い音質を得るための「当然の証」なのです。

最後に…

ギターの取り扱い、手入れなどは念入りであるほど良いことですが、引く場合には、考えを少し変えてください。どんなに高価なギターでも、完成して数年の間はコンディションが日々変化しています。

また、単板で出来ているギターは何年も弾き込んだギターに比べ、板自体に弾力性がありません。そのようなギターをいい音のするギターに育てるのです。

それには、新しい時点で、思い切り引くことです。

そして、ネックの調整その他はギターの安定期に入ってからのほうが良いでしょう。

 

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